岩手県介護老人保健施設大会
9月18日、ホテルメトロポリタン盛岡ニューウイングにて
第26回岩手県介護老人保健施設大会が開催されました。
この大会は、各地域の介護老人保健施設(老健)が一堂に集まり、自施設での取り組みを発表することで、
交流を図るとともに、他施設でどのような取り組みをして、どんな成果が生まれたかを知ることで
今後の自施設でのサービスの方向性などを考えれるいい機会となっています。
当施設からは、K入所統括課長、M支援相談員の2名で発表をしてきました。
他にも、7名の職員が参加し他施設の発表を聞いてきました。

テーマは
「自立支援×ノーリフティングケア×科学的介護」です。
こずやサンブルクでは、さかのぼること3年前から、
一戸町と県立北桜高校(旧一戸高校)主催の
「介護・福祉系列福祉先進地研修」というものに毎年参加させていただき、
福岡県北九州市の福祉施設に視察&研修に行き、
高校生や地域の他施設の方と一緒に、4泊5日で様々なことを学べる機会を頂いています。
「ノーリフティングケア」や「科学的介護の重要性」はその研修にて深く知ることとなりました。
今回の発表はその研修があってこその内容です。

内容は、簡潔に言うと
トイレに座っていただいて排泄を促しましょう。移乗は人力で抱え上げずにリフト機器を使いましょう。
ただトイレに座って頂くだけではなく、データを集めて排泄のリズムを把握し適切なタイミングで座っていただくことでベッド上での失禁をなくし、
下剤の使用も減らしましょう
という取り組みです。
以下は発表内容のスライドの一部です。



適切なタイミングでトイレにお連れすることによって1回で必要量の排泄が見込めるため
職員は排泄対応を何度もする必要はなくなり、トイレへの移乗もリフトで行うため力ずくで抱えあげてトイレに移って頂くこともないため
心理的・肉体的負担の軽減ができ
ご利用者様は適切な姿勢でトイレに座り、1人でゆっくりと行える環境が整い、
排泄の際、失禁や下剤の使用による不快な思いをすることが減りました。
こずやサンブルクでは、ご利用者さま、職員双方に優しい環境を構築するため
また、
自立支援の取り組みのひとつの手段として
「ノーリフティングケア」と「ICTを用いた科学的介護の実践」を今後も推進していきたいと思います。